季刊『言論空間』

2025夏号

フジテレビの企業風土と「昭和の終焉」

トランプ政治とどう向き合うか─激変する世界

19世紀が復活する トランプ関税で米中覇権はどうなる 他

出版社 : 同時代社
発売日 : 2025/7/9
単行本(ソフトカバー) : 160ページ
ISBN-13 : 978-4886839947
¥1,320(税込)

2025春号

「逆流の歴史」に踏み出したトランプ政治

【特集】トランプ復権と激流に溺れる世界政治

アメリカ大統領選後の世界と日本への影響 激流に溺れる西欧等

出版社 : 同時代社
発売日 : 2025/4/9
単行本(ソフトカバー) : 163ページ
ISBN-13 : 978-4886839879
¥1,320(税込)

2025冬号

特集 石破少数政権の発足と政治変動の兆し

市民連合と共に勝利多様性こそ力等

どうする? 自然動物との共生 隣人は、ツキノワグマ

選択的夫婦別姓の実現へ 国会でも煮つまった民法改正への動き等

出版社 : 同時代社
発売日 : 2025/1/14
単行本(ソフトカバー) : 160ページ
ISBN-13 : 978-4886839817
¥1,320(税込)

2024秋号

特集 旧優生保護法・最高裁判決

歴史的「違憲」判決、首相による謝罪、そしてこれから等

NPO現代の理論・社会フォーラム通常総会記念講演

幹部自衛官らの靖国汚染と大東亜戦争史観

出版社 : 同時代社 (2024/10/10)
発売日 : 2024/10/10
単行本(ソフトカバー) : 164ページ
ISBN-13 : 978-4886839749
¥1,320(税込)

『現代の理論・社会フォーラム』は、2004年7月に『言論NPO・現代の理論』として設立、2007年11月に現在の名称に変更しました。設立の目的は、活字文化が苦難の時代にあって時代と切り結ぶ〈変革の理論〉を編み上げるべく、諸理論・諸経験の交流の場として〈新たな公共的言論空間〉を創ることにあります。

新着情報

第15回「日の丸・君が代」問題等 全国学習・交流集会New!!

迫る戦争の危機、改めて問う!平和と人権の教育を! <講演>辻野けんまさん(大阪公立大学准教授) 日時:2025年7月20日(日)10:30~17:00(会場10:10) 会場:日比谷図書文化館コンベンションホールB1(下 […]

季刊『言論空間』2025夏号

【特集1 フジテレビ問題にみる倫理性の欠如と企業風土】「性別・年齢・容姿」は女性差別の記号  谷岡理香(メディア総合研究所所長)フジの整理縮小を「メディア再編」の一歩に  南 彰(琉球新報記者・編集委員)本質を見誤ること […]

同性カップルの「婚姻の自由」同性婚を認めた札幌高裁違憲判決の衝撃

内藤 光博(専修大学教授・憲法学) 「婚姻」の概念を変えた画期的な札幌高裁判決  日本国憲法24条は、「婚姻は両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として成立し、相互の協力により、維持されなけれ […]

『アイヌ民族料理を味わい、アイヌ文化にふれる』懇親会のご案内

開催日時:2025年7月6日(日)午後4時~6時 会場:北海道・アイヌ・創作料理の店 ハルコロ(貸切)   JR山手線新大久保駅・JR総武線大久保駅より徒歩3分(添付写真地図をご参照下さい) 参加費:4000円(当日、現 […]

中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(4)

西原 智昭  今後も環境顧問として是非同行してほしいとの依頼まで受けるほどSINOPEC(1)とは信頼関係を築くことができた。事業終了後の分析でガボン・ロアンゴ国立公園の地下に石油資源は十分になかったとのことで、国立公園 […]

中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(3)

西原 智昭  2007年われわれ監査チームのメンバーは、6カ月間、ロアンゴ国立公園内において中国の石油企業SINOPEC(1)の基地をベースにした。環境基準に対するチェックだけではなく、日常的に中国人幹部と対話を繰り返し […]

研究会活動

各専門研究会

会員が中心になって研究会を立ち上げています。それぞれが年間企画などを決め活動しています。会員以外の人も参加できます。

オルタクラブ

「この国のかたちを変える」、次代をどう考え、どう変えるか《新しい変革の理論》を構想する作業を進めています。

先住民族研究会

2008年6月の「アイヌ先住民族国会決議」を受け、先住民族全般を課題に取り上げる問題意識でスタートしました

経済分析研究会

2012年の2月に発足した研究会。対象とする分野は国際経済、日本経済の諸問題に加え、社会保障政策、税制など

活動予定&報告

オルタクラブ
的場昭弘 マルクス以降のマルクス主義-西欧編

【オルタクラブ研究会】 現代に生きるマルクスの研究者 的場昭弘氏による連続世界史講義(Ⅲ) 2025年5月10日(土)午後2時より専修大学神田校舎10号館にて開催されました。 当日のレジュメ冒頭部分を掲載します。 はじめ […]

オルタクラブ
的場昭弘氏講座 マルクス以後のマルクス主義-西欧編

オルタクラブ
【オルタクラブ研究会報告】的場昭弘さん「世界史の中のアジア復権」

牧 梶郎(オルタクラブ事務局) はじめに  世界史(World History)とは、世界各国の歴史を集めた歴史というものではなく、西欧における資本主義の発展が生み出した一つの「西欧的概念」です。それは、西欧による資本主 […]

先住民族研究会
アフリカの森の民と語り合おう

ピグミーと呼ばれるアフリカの先住民族が東京と札幌にやってきます! ●2024年12月14日(土)自由学園●時間:14:30~16:00●会場:学校法人 自由学園 東京都東久留米市学園町1-8-15●主催:学校法人 自由学 […]

オルタクラブ
世界史の見直しから展望するオルタナティブ社会(Ⅰ)

西欧近代国家成立以前の世界-中性は暗黒ではなかった ●日 時:2024年6月29日(土)14:00~17:00 ●会 場:専修大学神田校舎7号館774教室 ●報告者:的場  昭弘氏(神奈川大学名誉教授)

先住民族研究会
ピグミー招聘に向けて

●日時:2024年6月8日(土)14:00~17:00 ●会場:専修大学神田校舎7号館774教室(地下鉄「神保町駅」A1出口徒歩5分)  ●報告者:西原  智昭氏(森林管理協議会日本支部事務局長)

経済分析研究会
21世紀のインドネシア経済

-成長の軌跡と構造変化- ●日時:2024年5月11日(土)14:00~17:00 ●会場:専修大学神田校舎10号館11階10115教室(地下鉄東西線「神保町駅」A1出口徒歩5分) 

オルタクラブ
マルクスの「本人と思想」に内在する西欧と非西欧

―晩年のマルクスと世界史の今を考える-(仮) ●日時:2024年3月23日(土)14:00~17:00 ●会場:千代田区神保町区民館(ひまわり館)3階和洋室(地下鉄東西線「神保町駅」A1出口徒歩5分) ●報告者:的場 昭 […]

経済分析研究会
植田日銀はどう出るか?

●日時:2023年6月17日(土)14:00~17:00●会場:専修大学神田校舎1号館8階8B会議室●報告者:田中 隆之氏(専修大学経済学部教授) 毛沢東回帰と民族主義の間で揺れる習近平政権-その内政と外交を占う ●日時 […]

会員情報誌『NEWS LETTER』バックナンバー

古川純憲法学の素描―古川先生が憲法学に与えた新しい視点―

内藤 光博(会員、専修大学教授) 古川純憲法学の素描 古川先生との出会い  2024年12月7日、古川純先生がご逝去された。突然の訃報に愕然とし、大きな悲しみとともに言いようのない喪失感に襲われた。憲法研究者として、同じ […]

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 孤高の人 古川純

山田 勝(運営委員・『言論空間』編集長)  古川さんの略歴を見ると1966年東大卒・同年助手、69年まで。70年東経大専任講師、76年助教授、(中略)1988年専修大学教授とある。私は1964年東大に入学し、7年間大学に […]

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もう一踏ん張りします

寺嶋 紘(運営委員・事務局長)  古川理事長とは昨年8月の初め、電話で話したのが声を聞いた最後となった。こんな早く亡くなると想像ができないほど元気な声だった。  12月の9日、訃報が届いた。メールのやりとりは続いたが、電 […]

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びっしりと書き込まれた講義メモ

中川 登志男(運営委員)  専修大学の庶務課の前には、定年退職された先生の訃報が時々掲示されている。70歳で定年退職してから、わずか数年で亡くなってしまう先生も目立つ一方で、90歳前後まで長命の先生も多い。70代後半にな […]

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2025年3月号 パクスアメリカーナの積極的解体

【  寄   稿  】「アフリカの森の民・ピグミー」招聘 (2) 【  寄   稿  】被団協スピーチに感じた違和感 【  新春の集い  】《特別講演》米大統領選挙後の世界と日本への影響 【  寄   稿  】アイヌ施策 […]

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2025年1月号 言葉の力が失われていく

【  寄   稿  】Jリーグと地域再生 【  寄   稿  】「アフリカの森の民・ピグミー」招聘 【  研究会報告  】《オルタクラブ》マルクスとエンゲルスの […]

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2024年11月号:えん罪を防ぐための再審法改正を

【声明】現代の理論』題字訴訟 最高裁決定を受けて 【寄稿】選択的夫婦別姓への早期法改正を求める 【寄稿】自治体の「誰も断らない」支援をどうつくるか 【寄稿】“共に生きよう”を伝えたい 【案内】「アフリカの森の民・ピグミー […]

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2024年9月号:オリンピック雑感あれやこれも

【寄稿】佐渡金山の世界遺産登録と朝鮮人強制労働の歴史 【声明】雑誌『現代の理論』題字(タイトル)変更にあたって 【案内】「アフリカの森の民・ピグミー」招聘 【書評】小林恭子著『なぜBBCだけが伝えられるのか』 【巻頭コラ […]

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2024年7月号:関幸彦『武家か天皇か 中世の選択』を読んで

【寄稿】私の「家族」と戦争トラウマの世代間連鎖 【寄稿】東京都知事選の蓮舫氏大敗と都議補選の自民大敗 【報告】2024年度通常総会と記念講演 【研究会報告】  《経済分析研究会》経済の高度化ができないインドネシア  《オ […]

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2024年5月号:衆院補選・自民党の全敗、史上最低の投票率

【案内】8月末、2人のピグミー招聘プロジェクト 【寄稿】幹部自衛官らの靖國汚染と大東亜戦争史観 【寄稿】『現代の理論』知財高裁判決、「憲法」と「歴史」を素通り 【研究会報告】《オルタクラブ》世界史の中のアジア史観 【案内 […]

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2024年3月号:自衛隊の靖国神社集団参拝

【寄稿】ヤジは表現の自由により保障される! 【寄稿】人口戦略会議の「人口ビジョン2100」を批判する 【寄稿】今夏、2人のピグミーを招へい 【寄稿】北方諸島にアイヌ民族が渡航して墓参   自治権への一歩に 【 […]

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2023年11月号:ユダヤ人社会の少数派=シオニズムの源流 

【理事会声明】『現代の理論』題字訴訟 8月東京地裁判決について 【寄稿】“憲法訴訟”に発展した「現代の理論」商標裁判 【寄稿】アイヌへのヘイトスピーチは許さない! 【寄稿】ジャニーズ問題の闇を考える 【巻頭コラム】ユダヤ […]

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「商標権と現代の理論の名称」裁判について

最高裁決定を受けて

NPO現代の理論・社会フォーラム 理事会声明

2024年9月11日

1、最高裁で上告棄却決定が出された。

 最高裁は「商標権と現代の理論の名称」について、私たちの上告は最高裁裁判の枠には入らないとして棄却した。不当な判決である。この結果(第二次)知財高裁の判決が確定した。
 私たちは、悔しいことではあるが、判決に従って、自主的に、粛々と、必要な作業を行い、不当な流れに屈することなく、私たちの道筋を歩み続けたい

① 私たちは「現代の理論」の名称変更をめぐる「争い」を収束させる。
 ・「現代の理論」と題した雑誌の発行をやめる。
② 新たな名称の雑誌『言論空間』を発行し、雑誌・現代の理論の精神を活かし、持続させる。
 ・改題創刊号(特別号)は2024年秋号(10月1日)から発行する。
 ・2024年秋号の編集内容は、編集委員会と原稿依頼中の筆者の了解を経て、基本的に継続する。
③ 認定NPO現代の理論・社会フォーラムと(株)同時代社は、雑誌・現代の理論の定価販売を中止し、裁判所が指定した範囲(2016年夏号~2024年冬号)の廃棄を行う。
・商標権者大野隆の要求と知財高裁判決の内容は、明らかに異様であり、到底容認することはできない。「現代の理論」の名称問題は商標権者・大野隆が起こした第二次東京地裁判決以降は、もはや過去の経緯とは関係なく、商標権を持っているものは、同名の書籍へのロイヤリティー(使用料)を請求できるという悪しき前例を作ることになる。しかも雑誌の発行差し止めというばかりでなく、過去にさかのぼって既刊雑誌の廃棄処分を要求し、それを認めるという事態は戦後憲法下の基本的人権と出版の自由、民主主義への脅迫である。「現代の理論」は小さな出版物とはいえ、判決の論理と思想は到底容認できない。この悪例を世に知らしめるために何をするか検討する。

2、紙媒体とSNSを両軸に

 この6年間で「現代の理論」の発行を柱に、発信拠点を作ってきた。私たちNPOはすでに総会決議でも明らかにしてきたが、この成果をベースに、紙媒体の特性を生かしつつ、SNSを含むIT社会へのあらたな参加を強めようとしてきた。この紙媒体とSNSを両軸とした「言論空間」の中で、時代の流れと切り結ぶ活動を発展させたい。この事業の中で市民社会の発信力を強め、「公共空間」の一角を占めたいと思う。世代交代の流れを加速し、新たな地平へ踏み出したい。

認定NPO現代の理論・社会フォーラムは雑誌「現代の理論」の発行に協力していただいた方々に、感謝申し上げるとともに、改題をして雑誌発行を継続することが何よりも肝要なことと考え、改題雑誌を従来の精神で継続し続けたいと決意している。「現代の理論」という名称の雑誌にかかわる歴史を知らない人々が編集委員会に参加し、執筆陣でも拡大している。この判決を奇貨として、新たな人々の力を加算し、時代と切り結ぶ「公共空間」の一角を占めたいと思う。編集陣の世代交代やNPO活動の拡大も含めて、活動充実を図りたい。これまで以上に、御支援・御協力をお願いし、共に歩み続けるようお願いする。

なお裁判の経過、判決内容分析は編集委員会の声明にありますので併せて参照してください。 

編集委員会声明
『現代の理論』題字訴訟 2023年8月東京地裁判決について