「ハルコロ」で懇親・交流会
7月6日の日曜日、梅雨の合間(首都圏では梅雨明けしていない)の真夏日続きのまっただ中、「アイヌ民族料理を味わい、アイヌ文化にふれる」ハルコロ懇親・交流会が午後4時から開かれた。
NPOの活動にITをどう生かすか、SNSにどう対応するかという会議の中から、会員の山之内裕明さんを中心に若手が集まりこの企画は偶然生まれた。若者の関心分野にNPOも積極的に参加していこう、ということで、『ゴールデンカムイ』から人気上昇のアイヌ民族が提起され、まずアイヌ民族料理、アイヌ音楽の両方にふれることができるアイヌ料理店での懇親・交流会を開こうということになった。

そこであがったのは当然「ハルコロ」。お店は快く引き受けてくれて、当日の設定になった。昨年末の「森の民ピグミー」招聘の日程に参加し、アイヌ音楽、ムックリ(口琴)とトンコリ(カラフトアイヌの弦楽器)演奏を披露してくれた宇佐照代さんの店「ハルコロ」。アイヌ語で「ハル(食べ物)」と「コロ(持つ)」を意味し、「食べ物に困らないように」という」願いをこめて命名されたという(案内チラシより)。

当日の参加者は、若干名の常連を除き、多くは「ハルコロ」は初体験。若者4人、NPO会員に、山之内さんのイベント呼び掛けで参加した女性がひとりの計15名。
お店の計らいで飲み放題付きで午後7時までと延長され懇親会は始まった(お店の方に感謝)。
それぞれに自己紹介
会場設定に力をさいてくれた本多正也さん(NPO先住民族研究会事務局)の音頭で乾杯、続いて参加者の自己紹介。参加した目的も、民族・社会を絡めた関心、アイヌ料理・音楽に関心、それよりもまずお店など様々。テーブルには見たこともない料理が並び、お酒の注文も次々と。本多さんの説明も熱っぽく次々と飛び出す。雰囲気に浸る時間が続く。
店の中は入口から下の写真のようにアイヌ伝統文化を伝える編み物や服飾品、そして絵や置物が飾られており、時間が過ぎるのも忘れる。

そして日が傾いた頃にお開き。今回は宇佐さんの演奏などが聴けなかったのは残念だったが、次回は「ぜひ」という声もしきりだった。
開催の決定が5月下旬でご案内が遅れ、ホームページで発信したのが6月下旬、機動力に反省が残った。
(運営委員 寺嶋紘)



