古川純さんを偲ぶ会 レポート
頑固だけど、家族や仲間を愛する古川さん
古川純理事長(当時)が昨年12月7日に亡くなられてから半年が過ぎた6月14日(土)、「古川純さんを偲ぶ会」が開かれた。あいにく小雨が降る昼下がり、会場の東京・神田神保町の専修大学神田校舎1号館15階のホールに、出席者が集まってくる。
高校、大学時代のご友人、大学の教授時代のご友人、憲法学をともに研究したお仲間、そしてNPO現代の理論・社会フォーラムの会員の方々ら約40名が出席し午後零時すぎに始まった。
全体の司会(進行役)は、専修大学時代の教え子で、NPO現代の理論・社会フォーラムの理事である中川登志男さんがつとめ、最初に専修大教授で故人の後輩に当たる内藤光博さん(写真)が、故人の紹介(当日、履歴・業績集を配付)。大学時代から憲法の研究を続けと、平和維持のための憲法研究を一貫して続けてきたこと等を紹介、続いて黙祷。

黙祷の後、友人を代表してNPO理事であり季刊誌『言論空間』の山田勝編集長が、東大時代の思い出から20年近く前に専大前交差点で偶然出会い、NPO現代の理論・社会フォーラムの設立に至る思い出が語られ、「憲法を研究する中で『社会』を考えるようになったのではないか。それがNPO設立に繋がった」。専修大教授時代の友人木幡文徳さんから専修大に赴任したときのいきさつが語られ、不屈の人だった、と懐かしく思い出され故人へお別れの言葉があった。締めくくりに米国在住の古川さんご長女から遺族の謝辞を、NPOの山田さくら理事が代読した。
続いて、都立西高校の同期生の方による献杯。しばらくの懇談に入った。

懇談の中、司会に紹介され、専修大大学院時代の教え子の茂垣志乙里さん(NPOの顧問税理士)、河上暁弘さん(広島市立大平和研究所教授)から思い出とお別れの言葉、 1970年代の反軍裁判を共に闘った佐藤正兵さんからは法律的な裏付けを展開してもらった思い出を、東大時代の友人である原澤謹吾さんからは大学時代のエピソードが飛び出し故人を偲んで会話の輪ができた。

偲ぶ会の呼びかけ人でもある弁護士の内田雅敏さんからは、最近の沖縄への関わりから「歌」も飛び出し会場は盛り上がった。

内田雅敏弁護士 沖縄の歌で偲ぶ
会場には古川さんの慰霊と花も飾られ、懐かしく見つめる人も…… 当日は出席者や出席叶わなかった方からのメッセージ集も配られ、古川さんが思い入れが深かった沖縄からのメッセージに関心が寄せられた。研究一途もお茶目で、恥ずかしがりの側面も垣間見えるメッセージも。
閉会も近づき、NPOの新理事長である蜂谷隆から最後に挨拶があり2時過ぎに閉会した。
(事務局長 寺嶋紘)


