専制政治か立憲か―民主主義再生 (2018年冬)
小林 正弥(千葉大学教授) ■明治維新から150年 日本の近代を問い直す■戦前の闘う憲政の歴史復活 はじめに 今の日本の政治は専制化が進んでいる、きわめて危機的情勢です。 私は、今回の選挙で与党が勝ったら専制化の完成に […]
絶滅に瀕しているマルミミゾウ 世界最大の象牙消費国日本で象牙利用を問い直す
西原 智昭(国際野生生物保全協会コンゴ共和国) 野生生物は使われるだけの資源なのか 化石燃料や鉱物など地球上の資源に限界があるのは周知の通りである。人類はいまもなおそれに依存し利用しているが、そうした資源は再生しない […]
徳義と公共の民主主義へ 安倍政治終焉に対する政治革新のための新理念
小林 正弥(千葉大学教授) 安倍政治の終焉とその淵源 裏金問題で、日本政治は大きな動乱期に入った。自民党の6派閥の中で、裏金問題によって関係者が立件された安倍派・二階派・岸田派が解散を決め、続いて森山派や谷垣グループ […]
アフリカ熱帯林と先住民族ピグミー 森の人々の暮らしと伝統が壊れていく【先住民族研究会報告】
西原 智昭(WCSコンゴ共和国支部・自然環境保全技術顧問) ピグミー アフリカ中央部の熱帯林に依拠してきた先住民は、従来は「ピグミー」といわれてきた(注:昨今「ピグミー」は蔑称扱いされるが本書では便宜上彼らを「ピグミ […]
統一教会(カルト)と政治的全体主義癒着の断絶浄化を 政治危機に新たな徳義共生主義を提言する
小林 正弥(千葉大学教授) 政治的対立軸の流動化:安倍銃撃事件と立憲民主党敗北 2022年7月には、日本政治の命運を左右する政治的大事件が立て続けに起こった。安倍晋三元首相が銃撃されて死亡し、その直後の参議院選挙で与党 […]
選挙の教訓を活かし立憲主義の豊かさへ 立憲民主党はシステム変革へ積極的姿勢を
小林 正弥(千葉大教授) 歴史を振り返りながら 少し歴史を振り返りながらお話しますと、私は「平和への結集運動」(注・2006年「平和への結集」をめざす市民の風)を提唱し、その段階まで立ち戻ってみると、あの時の政治構想が […]
第12回世界狩猟採集民社会研究会議に参加して 迷走する人類学者~先住民はどこへ~
西原 智昭(国際野生生物保全協会コンゴ共和国支部自然環境保全技術顧問) はじめに 人類学者は、近代文明の影響を強く受けておらず、自然界に強く依存して生活してきた狩猟採集民族など先住民族の研究を実施してきた。それは、 […]
中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(4)
西原 智昭 今後も環境顧問として是非同行してほしいとの依頼まで受けるほどSINOPEC(1)とは信頼関係を築くことができた。事業終了後の分析でガボン・ロアンゴ国立公園の地下に石油資源は十分になかったとのことで、国立公園 […]
中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(3)
西原 智昭 2007年われわれ監査チームのメンバーは、6カ月間、ロアンゴ国立公園内において中国の石油企業SINOPEC(1)の基地をベースにした。環境基準に対するチェックだけではなく、日常的に中国人幹部と対話を繰り返し […]
中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(2)
西原 智昭 2006年に設置されたSINOPEC(1)基地(前号記事参照)を始めて訪れたとき、いきなり中国語で何か言われた。日本人だというと通訳が「象牙を買いに来たのか」と英語でぼくに聞く。中国人あるいは日本人なら象牙 […]
中国による資源開発と環境政策~中国だけの問題なのか(1)
西原 智昭 小型機に乗り込んだぼくは憂鬱な気持ちだった。中国の石油開発企業がロアンゴ国立公園の境界域にキャンプ地を作ったと聞き、その真偽を確かめるのが目的だったからだ。ガボン共和国のロアンゴ国立公園は世界に稀に見る原 […]
前嶋和弘 分極化の中の米大統領選
果たして民主主義は守れるのか 前嶋 和弘(上智大学教授) 2024年11月に行われる米国の大統領選挙は、現職のジョー・バイデン大統領と共和党の候補者指名争いで圧倒的な強さを見せたドナルド・トランプ前大統領という […]











