読者の皆さん 突然ですが、『現代の理論』を改題し、『言論空間』2024秋号(第一号、通巻66号)をお送りします。筆者の方々には掲載予定雑誌(『現代の理論』)と掲載雑誌(『言論空間』)の名称が違う事態で困惑と御迷惑をかけましたが、御協力をいただきました。多くの関係者の方々の御協力で、リニューアル雑誌「言論空間」を無事発刊することができました。編集委員会を代表し、御礼申し上げます。
 改題についてはさまざまな意見が出されました。『現代の理論』の表紙には『現代の理論』のサブタイトルに「時代と切り結ぶ言論空間」と記されています。『言論空間』はここから採用したことになります。
 NPO内部の話になりますが、最終的には新名称は「言論交差点」「言論空間」「現代のフォーラム」の3案に集約され、採択で『言論空間』になりました。
 この多数意見には、従来『現代の理論』を支えていただいた読者、筆者、NPO会員の方々の気持ちを考慮しできる限り従来の雑誌のイメージを継承したいという思いがありました。
 「現代のフォーラム」案は雑誌の継続性を発行主体(認定NPO現代の理論・社会フォーラム)の側から、考えてみてはどうかという見解でした。
 3つの改題案に残らなかった「これから」という意見がありました。極論すると、改題するなら大胆に名称を変え(『現代の理論』の歴史を継承しつつも)、表紙も変えてみてはどうかという意見でした。従来の想いにとらわれなくてもいいのではないかとの意見です。それは世代交代を進める新たな編集陣のテーマではないかとの反論も出されました。今年のNPOの総会では編集委員会もNPO自体も世代交代をすすめるという指針を採択しており、その作業も進み始めた状態を反映した討論でした。
 発行主体の認定NPO現代の理論・社会フォーラムは従来通りです。従って、NPOの事業として継続して発行する雑誌『言論空間』は、同時代社の御協力を経て、アマゾンをはじめとする書店販売を継続し、雑誌の基調も継続されることになります。それでも名称変更が編集委員会の世代交代を促し、リニューアルした『言論空間』が時代の流れと切り結び、社会に深く根拠を持つように変化する必要があると思います。私自身は改題がそのような契機になるように、そして読者の皆さんがご一緒に歩まれようお願いします。(2024年9月5日記)

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